こんにちは、多聞です。
今回は「投資アプリのOne Tap BUYを評価してみました~投資初心者には向いていません~」ということをテーマに書いていこうと思います。
One Tap BUYは比較的有名な投資アプリでもしかしたらCMを見たことがある人もいるかもしれません。
今回はそのOne Tap BUYについて掘り下げていきます。
今回は、
One Tap BUYってどんな人に向いてるの?
One Tap BUYっていいサービスなの?
と気になっている人に向けた記事になります。
*なお、私は投資はギャンブル性を排除してドルコスト平均法で長期間のインデックス積立投資をおすすめするタイプの人間なので、そういった視点からの記事になります。
では目次です。
結論:どのタイプの人にもおすすめできない
まず、結論としては短期の売買利益を狙う人にも、長期の配当・優待・積立投資を狙う人にも向いていません。
簡単に理由を挙げると
- 短期売買については
- 短期売買を繰り返して利益を得るにも費用が月1000円かかる
- 出金するのに200円前後かかる
- 入金するのに通常の銀行手数料がかかる
- 外貨の取引で割高なスワップが適用される
- 長期保有については
- 長期投資をするにはSPY(S&P500全社)しかなく分散の選択肢が無い
- 自分で分散投資を成立させるにも選択肢は日米合わせて170しかない
以上の点で短期売買でも長期保有でもOne Tap Buyはおすすめできません。
ここからは詳しく見ていきましょう。
投資対象
まずは投資対象です。
簡単に5種類に大別できますのでそれに沿って説明します。
アメリカ株:超大手37社、S&P500のETF
アメリカ株は
- コカ・コーラ
- アップル
- アマゾン
- コストコ
などの超大手の企業が多いです。
ETFについてはS&P500のインデックスETFのみです。
日本株:大手130社、日経平均のETF
日本株もアメリカ株と同じような感じですね。
- 旭化成
- TOYOTA
- 日清
- 任天堂
などの大手企業に投資できます。
ETFは日経225に連動するもののみです。
CFD:10倍のレバレッジ可能
CFDは基本的に株の短期的な売買をする投資方法でFXと同じようなものです。
私はこれはギャンブル性が高く、ましてやレバレッジをかけてやるようなものではないと思っていますので、ここでは詳しく取り上げません。
IPO:1株から買えるのは魅力
IPOは本来であれば100株くらいから申し込めるようになり、大きなお金が必要です。
しかし、One Tap Buyなら1株から申し込める点は魅力だと思います。
ただし入金や出金にお金がかかるので、その点で無料であるSBIネオモバイル証券の方が有利でしょう。
つみたてロボ貯蓄
ロボットと謳っていますが実際はロボットのように構成比率の調整などは行っていません。
はじめに選択した商品・銘柄につみたて投資をするだけです。
ただ、ロボットを用いて説明してわかりやすくしているのでとっつきやすいと思います。
初心者であれば手数料に目をつむって利用するのはありかもしれません。
ここまでのまとめ
まずはOne Tap Buyは個別株の銘柄数がかなりすくないです。
選択肢を少なくして分かりやすくしているということもできるでしょうが、これでは業種面での分散ができません。
また、ETFもS&P500と日経225連動のもののみです。
これらの選択肢の少なさからOne Tap Buyのみでの長期の積立投資はしないほうがいいでしょう。
手数料
手数料はOne Tap Buyとネット証券最大手のSBI証券を比較します。
まずはOne Tap Buyからです。
One Tap Buyの手数料
定額プラン手数料:月980円
都度プラン:アメリカ株:一回当たり株価の0.7%(23:30 ~ 6:00は0.5%)
日本株 :一回当たり株価の0.5%
為替スプレッド:35銭
入金:各銀行→みずほ銀行 への振り込みにかかる手数料と同等
出金:3万未満:270円 3万以上:378円
SBI証券の手数料
為替スプレッド:0.25円
入金:無料
出金:無料
手数料のまとめ
まず前提として、この記事を読んでいる人に熟練の人はあまりいないでしょうから初心者が投資をする場合と考えます。
そうなると
- 1日で50万円投資をすることは無い
- 頻繁に売買をしない
このことから考えて
- One Tap Buyでは都度プラン
- SBI証券ではアクティブプラン
を利用するのが大半の人にとっては効率的だと思います。
そうなると、SBI証券のアクティブプランを利用するのが手数料無料となるので良いでしょう。
念のために付け加えると、1日の取引額が100万を超えない限りSBI証券のアクティブプランが無料なので、ほぼこれ一択でいいと思います。
アメリカ株については
- One Tap Buy:為替スプレッド0.35銭、手数料0.7%
- SBI証券 :為替スプレッド0.25銭、手数料0.45%
以上のようになり、明らかにSBI証券の方が優れています。
他のスマホアプリとの比較
他のスマホ投資アプリと比較してみましょう。
LINEスマート投資との比較 長期分散投資的な視点
LINEスマート投資と比較してみます。
まずLINEスマート投資でおすすめできるのはワンコイン投資のみです。*詳しくは下のリンク参考
この場合年利2%+αになるように投資ロボットが投資割合を調整しながら投資ができます。
One Tap Buyは年利5%超ではありますが一つのETFにロボットが投資をし続ける形式になります。
この2つを比較すると、
- 年利2~3%で安全に投資するならLINEスマート投資
- 年利5~9%でリスクを取りながら投資するならOne Tap Buy
という2つの比較になります。
どちらが正しいわけではありませんので、そこは自分で考えて答えを出さないといけないでしょう。
SBIネオモバイルとの比較 単一株購入の視点
SBIネオモバイルは実質手数料無料で月50万円まで投資可能です。
その上日本での上場株はほぼすべて買えるので銘柄数的にOne Tap Buyを圧倒しています。
SBIネオモバイルとOne Tap Buyを比較するには投資をする人の質で比較するのがいいでしょう。
SBIネオモバイルを利用するほうがいい人は
- 月々300万円以上投資しない人 *ネオモバは300万円まで手数料1100円のため
- 自分で投資する銘柄を決めることができる人
One Tap Buyを利用するほうがいい人は
- 300万円以上投資する人
- 超有名な株しか買わない人
となります。
まとめ:One Tap Buyは万人向けではありません
まとめに入ります。
One Tap Buyは
- 銘柄数が少ない
- 手数料が高い→SBIネット証券の方が安い
- ハイリスクハイリターンな投資方法になる
- 投資資金が大きくないと効率が悪い
このような特徴を持っています。
デメリットばかり挙げてしまいましたが、One Tap Buyの最も大きなメリットは簡単に始められることだと思います。
このメリットを享受するために上の4つの特徴を飲むことができるならOne Tap Buyは投資対象にしてもいいのではないでしょうか。
今回は以上となります。
皆さんの投資の参考になれば幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。