こんにちは、多聞です。
今回は「株式投資における指数解説~MSCIコクサイ・インデックス~」ということをテーマに書いていこうと思います。
ドルコスト平均法で指数に連動したインデックス投資を行うことが投資で勝つ近道、と最近は投資信託へのインデックス投資が盛り上がっています。
今回は、
・MASIコクサイ・インデックスってなに?
・日本以外の先進国の指数に投資するにはどうしたらいいの?
という人に向けた記事です。
では目次です。
先進国株式(日本除く)→MSCIコクサイ・インデックス
まずはじめに、今回扱う指数は
MSCIコクサイ・インデックス
という指数です。
この指数は多くの投資信託で扱われており、無自覚に利用している人もいると思います。
そもそもMSCIコクサイ・インデックスとは?
まず、MSCIとは
MSCI:モルガンスタンレー・キャピタル・インターナショナルという会社のこと
この会社が全世界の株式を対象とした指数として「MSCI All Country World Index」を提供しています。
MSCIコクサイ・インデックスは先ほどの指数から新興国と日本を除外した指数です。
多くの投資家に指示され日本を除いた先進国株式投資の物差しとして使われています。
世界で最も使用されている日本を除いた先進国株式投資の指数でしょう。
MSCIコクサイ・インデックスの特徴:6割がアメリカ株
この指数はMSCI社が定義する先進国23か国から日本を除く22か国で構成されています。
大型株だけでなく中型株も含んだ1300超の株式が時価総額の大きい順で構成されています。
なので6割強がアメリカ株で構成されています。
国別構成比は下のようになっています。
業種別は下のようになっています。
国についてはアメリカが中心になっているのはよくわかりますね。
業種については金融と情報技術が上位にあり比較的景気に敏感な感じです。
ただ、偏っているわけではないので下落相場でも墜落しないで済みそうな印象です。
どの投資信託が利用しているの?:ニッセイ、eMAXIS Slim、たわら
MSCIコクサイ・インデックスを利用している投資信託は
・ニッセイ外国株式インデックスファンド
・eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
・たわらノーロード 先進国株式
他にもありますが、信託報酬が拮抗して安いのはこの3つでしょう。
信託報酬が安ければ安いほどいいのですが、この3社は互いに値引き合戦をしているのでどれにしても、一時期は最安値を引けると思います。
あえて選ぶならeMAXIS Slimですかね、このシリーズは手数料最安値にこだわりがあるようなので他に抜かれてもすぐに抜き返そうとしてくれるでしょう。
最近の動向は?:堅調なアメリカ株に引っ張られて好調
ここ20年弱の推移は下の青い線の通りです。
基本的にリーマンショック以降は堅調ですね。
アメリカ株が大半を占めているので、アメリカ株と似たような推移をしている印象です。
先進国とは言いつつもアメリカの調子次第ですね。
どんな人が買うといいの?:日本以外に分散投資したい人
このMSCIコクサイ・インデックスは日本を除いた先進国への投資なので
日本株を多く所有し、他の地域へ分散投資したい人
にはうってつけです。
また、
・日本の成長する可能性が少ないと思っている。
・アメリカに頼り切りになっているタイプの指数は不安だ。
・でも、ある程度リスクを取って利益が欲しい。
この三点を考える人にも有力な選択肢でしょう。
正直S&P500インデックスファンドの方が伸び率はいいですが、長期的な視点に立つとアメリカへ一点集中投資はリスクを高めます。
まとめ:MSCIコクサイ・インデックスは緩い動きのアメリカ株
まとめますとMSCIコクサイ・インデックスはアメリカ株にほぼ連動しています。
連動しきっていない要因としては、欧州株が4割を占めているからでしょう。
これによってアメリカ株に頼り切っているわけではなくなっているのですが、欧州で動きがある場合にそれに若干連動します。
なので、MSCIコクサイ・インデックスは
動きの緩い(=リスクとリターンを低くした)アメリカ株
と若干強引ではありますがいえると思います。
今回は以上となります。
主に、皆さんの投資の参考になれば幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。