こんにちは多聞です。
今回は配当利回り3.77%の「6592 マブチモーター」についてファンダメンタルズ分析を行います。
*2022/1/27時点
分析手法は以下の通りに行います。
- 高配当株の選定
- こちらのページを参考
- データの時系列での推移の確認 →IR BANK
- 売上高
- EPS
- 営業利益率
- 自己資本比率
- フリーキャッシュフロー
- 一株あたりの配当金
- 罠銘柄チェック *2個までなら詳細を見て判断→EDINET
- 営業利益率が低くないか
- 赤転してないか
- 営業CFが赤転してないか
- 自己資本比率が低すぎないか
- 有利子負債が激増していないか
- 配当性向が高すぎないか
- 会社の詳細を把握する
- 所属業界はどこか
- 主なビジネスはなにか
- 国内と海外のどちらでより儲けているか
- 社長の一言
- 主な製品の紹介
- 投資家向けメッセージ
- 会社概要
- 直近の状況を掴む →TDnet
- 当期の業績予想
- 業績予想に対する進捗状況
- 前期との比較
- 直近の政策・トレンドからどのような影響を受けるか
- その政策・トレンドを会社はどう捉えているか
- 市場の評価
目次
1.高配当株の選定
過去の記事で選定しました。
データは以下のとおりです。
- 配当利回り :3.77
- PBR :0.97
- 自己資本比率 :91.03
- 流動比率 :953.08
- 営業利益率 :11.08
2.時系列の推移を確認 ギリギリOK!
まずは業績、財務、キャッシュフロー、配当の時系列の推移を確認します。
- 売上高 →4
- EPS →3
- 営業利益率 →3
- 自己資本比率 →5
- フリーキャッシュフロー →4
- 一株あたりの配当金 →5
- 5:大変良い 4:良い 3:良くも悪くもない 2:悪い 1:無理
2以下があると一発アウト
- 5:大変良い 4:良い 3:良くも悪くもない 2:悪い 1:無理
この時点まではギリギリOKです。
3.罠銘柄チェック →OK!
次はもう少し詳しく見てやばい銘柄かどうかチェックします。
- 営業利益率が低くないか :4
- 赤転してないか :5
- 営業CFが赤転してないか :4
- 自己資本比率が低すぎないか :5
- 有利子負債が激増していないか :5
- 配当性向が高すぎないか :4 *直近50はちょっと高い気もする
詳しく見ても罠銘柄は見当たりませんでした。
4.会社の詳細を確認 →問題なし
マブチモーターの公式HPを参考にします。
マブチモーター株式会社
マブチモーターオフィシャルサイト。小型直流モーター世界No.1ブランドとして、人々や社会の「夢」を実現する製品づくりを支えます。
- 所属業界はどこか :機械製造業
- 主なビジネスはなにか :車載用軸に小型モーター世界シェア5割以上
- 国内と海外のどちらでより儲けているか :海外
- 社長の一言
- 世界経済はコロナにより大きく左右された
- 自動車電装機器市場は、世界的な半導体の供給不足等の影響による生産調整の影響はあったものの、各地域市場の回復が持続し、全体として大幅に増加
- 民生・業務機器市場は、各地域市場における需要が持続し、全体として増加
- 当社のモーター販売実績は、数量で前年同期比20.9%の増加、金額では前年同期比24.7%の増加
- 販売計画に対しては、数量で4.2%の減少、金額で3.9%の減少
- 営業利益は、銅や鋼材等市況品の上昇による原材料費の増加といった減益要因はあったものの、販売数量の増加、売価・プロダクトミックスの改善等の増益要因もあり、111億1千8百万円(前年同期比71.9%増)
- 自動車電装機器市場は、堅調に推移するものと見込まれますが、下振れする懸念があります。
- 民生・業務機器市場は、需要の増加が見込まれ、全体として回復が予想されます。
- 連結業績予想並びに配当予想につきましては、変更を行っておりません
- 主な製品の紹介
- ミラーやドアロックなどに用いる自動車電装機器が74.3%
- 理美容関連・インクジェットプリンター関連などを含む民生・業務機器が25.7%
- 投資家向けメッセージ
- 急激な経営環境の悪化による著しい業績低迷時を除き、普通配当1株につき年30円
- これに事業成果としての連結純利益の30%を1株当たりに換算した特別配当を併せて実施
- 会社概要
- 設立 昭和29年1月18日
- 代表者代表取締役社長 大越 博雄
- 資本金 207億481万円
- 株式上場 東京証券取引所市場第1部(証券コード:)
- 従業員数 851名
- 事業内容
- 小型モーターの製造業
小型モーターに特化した会社で、世界シェアの有鉄心モーターで業界一番のシェアを占める電気機器の大手です。
工場はアジアを中心に持っており日本に工場は無いです。
今後あまり業績が急転直下することはあまりないように思います。
いま目に見えるリスクとしては中国に製造工場が多くあるので中華リスクが顕在化したときに若干の危機があるかもしれません。
5.直近の状況を把握 問題なし
- これまでの進捗と今期の予想を棒グラフにすると以下のグラフになります。
- 予想では今期は前期よりかなり業績が上がるようですね。
- 今年の四半期進捗は下のグラフになります。
- 進捗は経常利益については全く問題なく業績予想は達成できそうです。
- 直近の政策・トレンドからどのような影響を受けるか
- その政策・トレンドを会社はどう捉えているか
- マブチモーターは基本的に海外での活動が多い会社なので日本のみの視点ではなく世界的な視点から今後を考えるべきかと思います。
- SDGs:製造の標準化を進めているので効率化が進み廃棄も減ると思われ、影響少
- チャイナリスク:顕在化すると結構悪影響あり
- モーター事業:今後も需要が減ることはないと思われるので問題なし
- 市場の評価
- 最近(22.02.06)の下落は意味が分からない
- 半導体不足が解消したらさらに業績が向上するのでは?
- 株価の推移
- 下降傾向ですが底堅い感じもする
まとめ:買い
ここまで大きな問題はないので買いかと判断します。
小さな問題をいくつか挙げてみますと
- EPSが若干の下落傾向
- 営業利益率が若干の下落傾向
- 今年の配当は減配予想
このように問題がなくはないので気になる人は買わないほうがいいでしょう。