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【優良高配当株候補】配当利回り4.4%!3597 自重堂の業績を参考にしてファンダメンタルズ分析

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こんにちは多聞です。

今回は配当利回り4.4%の「3597 自重堂」についてファンダメンタルズ分析を行います。
*2021/11/05現在

この記事の主旨
・自重堂の業績・財務状況・キャッシュ・配当を分析
・その上で長期保有できる株価どうか判断する

目次

自重堂について

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簡単な概要

  決算   6月
設立1960.7
上場1994.2
特色ワーキングウェア大手。医療用白衣、サービス業向け開拓。カジュアルも手がける。生産は海外
連結事業衣料品製造販売100 <21・6>
業種コード3100
業種名繊維製品
解説記事【連続増益】主力の法人向け作業服はコロナ禍で鈍化だが個人向けブランド品堅調。医療・介護用ウェアは感染防止対策で需要続き、作業靴も運送業で引き合い増。海外工場の生産性改善、物流費こなし増益続く。営業外のデリバティブ評価益見込まず。
【新商品】床に色や傷痕がつきにくい作業靴『現場』シリーズ第3弾を販売。衣料品輸入子会社を吸収合併、経営効率化図る。

ターニングポイント

  • 大正13年 作業服、学生服の製造会社として起業
  • 昭和30年 学生服の製造販売を中止し、メンズウェア部門へ進出
  • 昭和35年 株式会社自重堂(資本金8,000千円)を設立
  • 昭和54年 子会社、株式会社玄海ソーイングを設立
  • 昭和55年 本社社屋及び物流センター完成
  • 平成11年 医療用白衣の製造販売を開始
  • 平成12年 東京証券取引所市場第二部に株式を上場

要点

自重堂はワーキングウェアの日本最大手です。

ワーキングウェア自体は作業服の小売店ワークマンなどの最近売上が良いことに牽引して貰う形で売上は伸びています。

ワーキングウェアは一般的なアパレルと異なり、一定以上の需要はあるのでよほどの失敗をしない限り経営危機に急転直下することはないと思われます。

自重堂の業績:全体的に横ばい

下のグラフは自重堂の業績です。

赤枠が比較的重要な項目です。

売上高:○

横ばいです。

営業利益率:○

こちらも横ばいです。

安定して10%以上は出しているので好印象です。

EPS(1株当たり当期純利益):△

アップダウンが激しいですが基本的に横ばいな感じです。

セグメント別利益

自重堂に衣料品以外のセグメントは存在しません。

自重堂の財務体質:微増

総資産:○

総資産はわずかに増加傾向です

自己資本比率:○

80%を超えて安定しています

BPS(1株当たり純資産):○

BPSは増加傾向です。

株主にとって価値が上がり続けています。

*総資産回転率(売上高÷総資産) :

総資産回転率は経営効率を計る指標で「保有資産1円がいくらの売上を生むか?」という指標になります。

総資産回転率は右肩上がりです。

2017年に規模の大きい合併吸収を行ってからグンと総資産回転率は上昇しています。

企業にとって確実にプラスになる合併を行うことができたのでしょう。

今後はこれが下落基調にならないととても良いです。

自重堂のキャッシュの動き:キャッシュは不安

営業活動によるCF:×

赤転が多く不安定です。

フリーCF:×

赤転が多く不安定です。

現金:×〜△

赤字にはなっていませんが、増減が激しく不安定。

総資産に占めるネットキャッシュの割合:△

ネットキャッシュは「現金」ー「有利子負債」で示されます。

そのネットキャッシュが総資産に占める割合を表すと下の図表になります。

総資産回転率は、「総資産がどれだけ効率的に売上高を生み出したか」という資産運用効率を表す指標です。

会社の持っている現金の割合は赤字状態から改善されて黒字に転じています。

その割合こそは小さいですが経営状態は上向きなのでしょう。

自重堂の配当:安定しているが配当性向に一抹の不安あり

一株配当:◎

累進配当政策を採っている感じです。

多少苦しくても配当を維持するのは好印象です。

配当性向:○

直近で55%でまだ少し余裕はあります。

しかし、一時的に130%になることがあるなど不安がないわけではありません。

*自社株買い

自社株買いについて簡単にまとめます。

  • 株主のメリット
    • 株価が押し上げられる
    • 一株当たりの利益の割り当てが増える
  • 会社のメリット
    • 配当の総額を減らすことができる

テクノフレックスの株価:下降傾向

自重堂の過去10年間の株価のチャートは以下のようになります。

定期的に急落していますが、この急落のタイミングはほぼ配当落ちのタイミングです。

2018年から下がっていますが、これといった事件は無かったようです。

自然と投資家から落ち目に見られているというのも痛い気はします。

下げ止まるかどうかが大事ですね。

評判

では、巷の評判を見てみましょう。

見るのは

  • Googleのサジェスト
  • 社員からの評判
  • 投資家からの評判

Googleサジェスト

「自重堂」で検索してみると以下のようなサジェストが出ました。

あまり目立ったサジェストは無いです。

ここからあまり考察は伸びないですね。

社員からの評判

転職サイトでの社員からの評判を見てみると以下の感じでした。

  • ユニフォームの売上は横ばい
  • 職人は減少中
  • 売上は減少すると思われる
  • 今後は医療用ユニフォームが成長傾向になる
  • 資金量があるので在庫が厚く取引先が多い
  • 他メーカーに売り上げが流れている

医療用ユニフォームの波にうまく乗れることができれば伸びる可能性があります。

しかし、内部社員的には若干下降傾向に見ているようです。

投資家からの評判

  • まだ高い
  • 配当目当ての人が受け取り後逃げている

このふたつに終始している感じです。

まだまだ、下がる危険性が高いと判断されているようです。

総括:リスクが有るが、はまるとリターンもありそうな企業

簡単にまとめますと以下のようになります。

  • 業績:基本的に横ばい
  • 財務体質:若干上昇
  • キャッシュ:赤黒まちまちで怖い
  • 配当:安定しており下がっていない
  • PBR:0.58倍:割安

投資するリスクが有る会社だと思います。

リスクの内容は「いつ下げ止まるか分からない」というリスクです。

社員・投資家の両方から危険性ありと思われている点でおいそれとは買いには入ることができないです。

それに加えてキャッシュの不安定さにも問題はあります。

この二つの要素から長期的に持つ高配当株としては買うことはできないです。

ただ、指標的にも割安感はありますし経営状態は悪いわけではないので売買利益を期待して購入するのはありだと思います。

*過去のお勧め高配当株

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