こんにちは多聞です。
今回は配当利回り4.09%の「6073 アサンテ」についてファンダメンタルズ分析を行います。
*2022/5/1時点
分析手法は以下の通りに行います。
- 高配当株の選定
- こちらのページを参考
- データの時系列での推移の確認 →IR BANK
- 売上高
- EPS
- 営業利益率
- 自己資本比率
- フリーキャッシュフロー
- 一株あたりの配当金
- 罠銘柄チェック *2個までなら詳細を見て判断→EDINET
- 営業利益率が低くないか
- 赤転してないか
- 営業CFが赤転してないか
- 自己資本比率が低すぎないか
- 有利子負債が激増していないか
- 配当性向が高すぎないか
- 会社の詳細を把握する
- 所属業界はどこか
- 主なビジネスはなにか
- 国内と海外のどちらでより儲けているか
- 社長の一言
- 主な製品の紹介
- 投資家向けメッセージ
- 会社概要
- 直近の状況を掴む →TDnet
- 当期の業績予想
- 業績予想に対する進捗状況
- 前期との比較
- 直近の政策・トレンドからどのような影響を受けるか
- その政策・トレンドを会社はどう捉えているか
- 市場の評価
目次
1.高配当株の選定
過去の記事で選定しました。
データは以下のとおりです。 *2022/5/1時点
- 配当利回り :4.09
- PBR :1.38
- 自己資本比率 :80.85
- 流動比率 :402.32
- 営業利益率 :11.55
2.時系列の推移を確認 OK
まずは業績、財務、キャッシュフロー、配当の時系列の推移を確認します。
- 売上高 →4 微増傾向から横這い
- EPS →3 コロナまで上昇傾向でその後下落
- 営業利益率 →3 コロナまで上昇傾向でその後下落
- 自己資本比率 →5 上昇傾向
- フリーキャッシュフロー →4 赤転なし
- 一株あたりの配当金 →5 基本増配を継続
- 5:大変良い 4:良い 3:良くも悪くもない 2:悪い 1:無理
2以下があると一発アウト
- 5:大変良い 4:良い 3:良くも悪くもない 2:悪い 1:無理
ここまではOK。
業績が明らかにコロナで悪化しています。
ただそれでも財務状態は良くなっているし、配当も積極的です。
深堀する価値はあります。
3.罠銘柄チェック OK!
次はもう少し詳しく見てやばい銘柄かどうかチェックします。
- 営業利益率が低くないか :3 コロナまでは15%くらいあって良い
- 赤転してないか :4 赤転はしていない
- 営業CFが赤転してないか :4 赤転せず割と安定
- 自己資本比率が低すぎないか :5 現在80%で超健全
- 有利子負債が激増していないか :4 5%で問題なし
- 配当性向が高すぎないか :3 直近70%くらいで高め
詳しく見ても罠銘柄を指すものは見当たりませんでした。
ただ、コロナで悪影響受けまくりなのは明らかです。
4.会社の詳細を確認 問題なし
アサンテの公式HPを参考にします。
- 所属業界はどこか :サービス業
- 主なビジネスはなにか :住宅用シロアリ防除
- 国内と海外のどちらでより儲けているか :国内100% 海外0%
- 社長の一言 *なかったので企業理念より
- 前連結会計年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により、企業収益も大幅な減少
- 感染再拡大によりその収束時期は未だ見通せず、景気は依然として先行き不透明
- 国策の「既存住宅の長寿命化とメンテナンスを重視する方針」は不変で、莫大な潜在需要規模もそのまま存在するものと見ている
- 2020年7月1日付で株式会社ハートフルホームの全株式を取得し、完全子会社化
- 主な製品の紹介
- HA(ハウスアメニティー)事業:木造家屋を対象に、シロアリ防除などの各種施工
- TS(トータルサニテーション)事業:法人所有物件を対象に、害虫、害獣防除
- 投資家向けメッセージ
- なし
- 会社概要
- 設立 1973年
- 代表者代表取締役社長 宮内 征
- 資本金 11億円
- 株式上場 東京証券取引所プライム市場上場
- 従業員数 連結:1049名
- 事業内容
- 住宅用シロアリ防除のトップ。東北、関東から関西まで営業網。農協との提携で業容を拡大
- 株主優待
- 100株以上で三菱UFJニコスカード 1,000円相当(年2回)
建物に害を及ぼす事象を防止・対策するサービスで大きな国内シェアを持つ会社です。
また、2020年度に外壁リフォーム事業の会社を完全子会社化し、今までのビジネスとのシナジーを狙っています。
「既存住宅の長寿化」を国が推進しているため、アサンテのビジネス市場は安定したニーズが見込めます。
年2回に分けて金券がもらえます。
実質非課税2,000円が毎年手に入ると思うと非常にお得です。
とりあえず業種などから見ても大きな穴はない印象ですのでここまででは投資対象になります。
5.直近の状況を把握 問題なし
2022年3月期の予想経常利益は13億3000万円
業績予想達成まで残り2456万円(1.85%)です。
例年の進捗残は6.6%~9.4%です。
上の2つのグラフから下の1〜3の項目について読み取ります。
- 当期の業績予想
- 業績予想としては前年に比べて結構下がります。
- 業績予想に対する進捗状況
- 2022年は初期でかなり進捗が進んでおり余裕で業績予想を達成できそうです。
- 前期との比較
- 業績予想としては前年に比べて結構下がります。
ここからは個人的な予想です。
- 直近の政策・トレンドからどのような影響を受けるか
- コロナの影響・原料不足による価格高騰
- 影響少ない
- コロナの影響・3密回避&DXの推進
- 3密回避が特に悪影響
- コロナの影響・旅行制限
- 影響は少ない
- コロナの影響・外出抑制
- 影響は少ない
- 日本の政策「既存住宅の長寿命化とメンテナンスを重視する方針」
- 政策がかなり強い後押し
- 日本の政策・岸田リスク
- 岸田政権である限り日本経済そのものが減衰の可能性が高い
- 日銀のスタンス・金融緩和
- 影響少ない
- SDGs
- 家という資源を長持ちさせる点で良い影響がある
- コロナの影響・原料不足による価格高騰
- 市場の評価
- 1425で、刺さりました⤴️長期で持ちたいと思います
- 取得単価は1000円以下で高配当高優待なんで税金払ってまで売る気はない。
- 配当良くてこれから業績も上向く。
- 厳しい業績ですね
- 株価の推移
- 上昇傾向寄りの600から900のボックス
- 1000を突破するかどうか
まとめ:買い
ここまで大きな問題はないので買いかと判断します。
小さな問題をいくつか挙げてみますと
- コロナ禍とは相性が悪い
このように問題がなくはないので気になる人は買わないほうがいいでしょう。