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【優良高配当株候補】配当利回り3.74%!6345 アイチの業績を参考にしてファンダメンタルズ分析

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こんにちは多聞です。

今回は配当利回り3.74%の「6345 アイチ」についてファンダメンタルズ分析を行います。
*2022/3/8時点

分析手法は以下の通りに行います。

  1. 高配当株の選定
  2. データの時系列での推移の確認 →IR BANK
    • 売上高
    • EPS
    • 営業利益率
    • 自己資本比率
    • フリーキャッシュフロー
    • 一株あたりの配当金
  3. 罠銘柄チェック *2個までなら詳細を見て判断→EDINET
    • 営業利益率が低くないか
    • 赤転してないか
    • 営業CFが赤転してないか
    • 自己資本比率が低すぎないか
    • 有利子負債が激増していないか
    • 配当性向が高すぎないか
  4. 会社の詳細を把握する
    • 所属業界はどこか
    • 主なビジネスはなにか
    • 国内と海外のどちらでより儲けているか
      • 社長の一言
      • 主な製品の紹介
      • 投資家向けメッセージ
      • 会社概要
  5. 直近の状況を掴む →TDnet
    • 当期の業績予想
    • 業績予想に対する進捗状況
    • 前期との比較
    • 直近の政策・トレンドからどのような影響を受けるか
    • その政策・トレンドを会社はどう捉えているか
    • 市場の評価
目次

1.高配当株の選定

過去の記事で選定しました。

データは以下のとおりです。 *2022年3月8日時点

  • 配当利回り  :3.74
  • PBR     :0.89
  • 自己資本比率 :80.69
  • 流動比率   :393.71
  • 営業利益率  :11.88

2.時系列の推移を確認 OK

まずは業績、財務、キャッシュフロー、配当の時系列の推移を確認します。

  • 売上高          →4 2016年以降は横ばい
  • EPS           →4 2016年以降は横ばい
  • 営業利益率        →4 2016年以降は横ばい
  • 自己資本比率       →5 微増を継続
  • フリーキャッシュフロー  →4 基本的に黒を継続
  • 一株あたりの配当金    →5 減配なし
    • 5:大変良い 4:良い 3:良くも悪くもない 2:悪い 1:無理
      2以下があると一発アウト

ここまではOK。

2010年までは結構悪い感じ
2010年から2016年までは業績改善
2016年以降は横ばい といった業績です。

3.罠銘柄チェック OK!

次はもう少し詳しく見てやばい銘柄かどうかチェックします。

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  • 営業利益率が低くないか    :4 2016年以降は常に10%が確保されていて良い
  • 赤転してないか        :4 2016年に業績が横ばいだが問題なし
  • 営業CFが赤転してないか    :4 赤転したことはないが上下が激しい
  • 自己資本比率が低すぎないか  :5 現在80%で超健全
  • 有利子負債が激増していないか :5 無い
  • 配当性向が高すぎないか    :4 30%位を維持

詳しく見ても罠銘柄は見当たりませんでした。

最近は停滞気味なので深く読み込んで判断することが大事になりそうです。

4.会社の詳細を確認 問題なし

アイチコーポレーションの公式HPを参考にします。

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株式会社アイチコーポレーション 公式サイト -高所作業車、穴掘建柱車などの機械化車両で「作業環境創造... 「低炭素社会、循環型社会、自然共生社会の構築」をめざすアイチコーポレーションは、高所作業車、穴掘建柱車などの機械化車両で「作業環境創造」を実現します。
  • 所属業界はどこか   :機械
  • 主なビジネスはなにか :高所作業車メーカー
  • 国内と海外のどちらでより儲けているか :国内95% 海外5%
  • 社長の一言 *なかったので企業理念より
    • 創業以来、一貫して電気・通信・建設工事など、社会のインフラ工事に携わる方々の作業の安全・効率性の向上に向け、作業の機械化や新工法の開発・普及
    • 「作業環境創造企業」という事業目標の実現にとどまらず、「お客さまの視点で、現場とお客さまの経営課題を解決したい」という決意のもと、全社を挙げて「ライフサイクルサポート」システムの展開に取り組む
  • 主な製品の紹介
    • 高所作業車メーカー国内トップ
    • 電力会社向け多いが、鉄道用の軌陸両用車の分野に手を延ばす
  • 投資家向けメッセージ
    • なし
  • 会社概要
    • 設立 1962年(昭和37年)2月2日
    • 代表者代表取締役社長 山岸 俊哉
    • 資本金 104億2千5百万円
    • 株式上場 東京証券取引所市場第1部
    • 従業員数 連結:1094人
  • 事業内容
    • 主に電力関連の高所作業車メーカー事業

高所作業車メーカーとして国内ではトップの企業です。

今後の成長戦略として鉄道分野への進出と販売先へのアフターケア関連に注力することにしているようです。

インフラ分野に強みを持っているので安定しそうな感じがしますが、電線の地中化など逆風な面も多そうです。

また、HPを見てからの心象ですが、「あまり個人投資家を大切にしない会社かな」と感じました。

IR情報を見ても個人投資家に対する会社の姿勢などを全く見せていないんですよね。

ただ、配当に対する姿勢は減配もせず自社株買いもしていますし、実態は投資家をないがしろにはしていないです。

とりあえず業種などから見ても大きな穴はない印象ですのでここまででは投資対象になります。

5.直近の状況を把握 問題なし

上の2つのグラフから下の1〜3の項目について読み取ります。

  1. 当期の業績予想
    1. 業績予想としては前年に比べて少し下がるようですが、問題ないレベルでしょう。
  2. 業績予想に対する進捗状況
    1. 無理のない予想をしており、ここから大きく上下することはなかなかないでしょう。
  3. 前期との比較
    1. ほぼ例年通りです。

ここからは個人的な予想です。

  • 直近の政策・トレンドからどのような影響を受けるか
    • コロナの影響・原料不足による価格高騰 
      • 石油などのコモディティは高くなっているのでそれによる利益の圧縮はありそう
    • コロナの影響・3密回避&DXの推進
      • 高所作業車は密な状況を作りやすいのでこれまでは売上を落としていたと思います。
      • ワクチン接種も進みこれからは盛り返すターンなのではないでしょうか。
    • コロナの影響・旅行制限
      • 影響は少ない
    • コロナの影響・外出抑制
      • 影響は少ない
    • 日本の政策・インフラの強靭化
      • もともと日本は内需が活発なこともあり、かなり追い風
      • 一方で電線の地中化などで得意の電力分野での利益が徐々に削られる可能性がある
      • うまく他分野(鉄道など)でパイを奪えるかが大事
    • 日本の政策・岸田リスク
      • 岸田政権である限り日本経済そのものが減衰の可能性が高い
    • 日銀のスタンス・金融緩和
      • 影響少ない
    • SDGs
      • 車を扱う以上、二酸化炭素の排出制限がネガティブに働きそう
  • 市場の評価
    • 狙ってたけど完全に買い場を逃した感じ。
    • 安定してて配当もいい。長期で上昇トレンド。良き良き。
    • 今の社長じゃ無理だ
    • 減配無ければお買い得
  • 株価の推移
    • 上昇傾向寄りの600から900のボックス
    • 1000を突破するかどうか

まとめ:買い

ここまで大きな問題はないので買いかと判断します。

小さな問題をいくつか挙げてみますと

  • コロナ禍とは相性が悪い

このように問題がなくはないので気になる人は買わないほうがいいでしょう。

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