こんにちは多聞です。
今回は配当利回り4.69%の「4972 綜研化学」についてファンダメンタルズ分析を行います。
*2022/4/11時点
分析手法は以下の通りに行います。
- 高配当株の選定
- こちらのページを参考
- データの時系列での推移の確認 →IR BANK
- 売上高
- EPS
- 営業利益率
- 自己資本比率
- フリーキャッシュフロー
- 一株あたりの配当金
- 罠銘柄チェック *2個までなら詳細を見て判断→EDINET
- 営業利益率が低くないか
- 赤転してないか
- 営業CFが赤転してないか
- 自己資本比率が低すぎないか
- 有利子負債が激増していないか
- 配当性向が高すぎないか
- 会社の詳細を把握する
- 所属業界はどこか
- 主なビジネスはなにか
- 国内と海外のどちらでより儲けているか
- 社長の一言
- 主な製品の紹介
- 投資家向けメッセージ
- 会社概要
- 直近の状況を掴む →TDnet
- 当期の業績予想
- 業績予想に対する進捗状況
- 前期との比較
- 直近の政策・トレンドからどのような影響を受けるか
- その政策・トレンドを会社はどう捉えているか
- 市場の評価
目次
1.高配当株の選定
過去の記事で選定しました。
データは以下のとおりです。 *2022/4/11時点
- 配当利回り :4.69
- PBR :0.51
- 自己資本比率 :63.34
- 流動比率 :205.11
- 営業利益率 :10.79
2.時系列の推移を確認 NG! 営業利益率が悪い
まずは業績、財務、キャッシュフロー、配当の時系列の推移を確認します。
- 売上高 →5 微増
- EPS →5 増加傾向
- 営業利益率 →2 直近でのみ10%オーバー、今年は5.41%想定
- 自己資本比率 →5 改善中
- フリーキャッシュフロー →5 問題なし
- 一株あたりの配当金 →3 減配経験あり
- 5:大変良い 4:良い 3:良くも悪くもない 2:悪い 1:無理
2以下があると一発アウト
- 5:大変良い 4:良い 3:良くも悪くもない 2:悪い 1:無理
ここまででNG。
営業利益率がかなり悪いです、というか去年が良かっただけな印象を受けます。
営業利益率悪化の背景は原材料高の影響を価格転嫁で相殺できなかったことが挙げられています。
その点以外はかなり業績優秀なので、この点の改善を信じて投資するのはありかもしれません。
しかし、安心して長期間持っていられるかと言われると経営能力の点で無視できない疑問が発生してしまっています。
そう考えると私は投資対象にはできそうにありません。
以下は四季報情報と株価推移を添付しておきます。
決算 | 3月 |
---|---|
設立 | 1948.9 |
上場 | 2001.4 |
特色 | アクリル樹脂原料の粘着剤を製販。液晶パネル、自動車、テープなど多用途。中国、タイに拠点 |
連結事業 | ケミカルズ90(11)、装置システム10(5)【海外】58 <21・3> |
業種コード | 3200 |
業種名 | 化学 |
解説記事 | 【原料高】大型偏光板用粘着剤は償却費増に原料高が追い打ち。営業減益。ただ数量絶好調で会社計画慎重。23年3月期も粘着剤は受注好調、中国・南京増強も効き数量好伸。が、原料高騰分の価格転嫁遅れ償却費も増。営業益軟調。営業外の為替益消滅前提。 【模 索】医療ベンチャーと連携し、医療・ヘルスケア分野の新規事業模索。アクリル以外の環境負荷低い素材の基礎研究着手。 |